ミニクーパーR50エンジンがかからないッ!原因はバッテリーの寿命
2019/02/02
2018年の夏は連日の猛暑でほんとに暑い日々でした。
最近はグッと冷え込んで一気に冬の気配を感じるようになった今日この頃。
友達との待ち合わせ時間に少し早く到着したので、待ち合わせ場所の近くにある薬局にミニクーパーを停め少し買い物を。
10分程度で買い物を終え待ち合わせ時間も迫ってきたので、駐車場に停めてあるミニクーパーに乗り込みキーを回す。
「・・・。」
キーを回す。
「・・・。」
ん!?エンジンがかからない!!!
セルが全く回らない。
ルームランプは点くし、キーをアクセサリーにした状態で音楽は聞こえるてる状態だからバッテリーは大丈夫ってことか???
買い物に行っているわずか10分の間に何が起こったんだ???
と、思いながら待ち合わせの時間になってしまった。
もしかしたら時間を少し置いたらエンジンかかるかもという期待をこめて、車をそのまま薬局の駐車場に置いて歩いて友達との約束場所に行くことに。
2時間ほどで友達との予定も終えて再び車に戻りエンジンをかけてみる。
「・・・。」
やっぱりセルが回らず、うんともすんともいわない。
原因もわからず、このままでは家にも帰れないのでロードサービスに電話をして対応してもらうことに。
ロードサービスの業者の方が到着し、状況を説明する。
「10分ほど買い物をし、戻ってキーを回すがエンジンがかからない」
「アクセサリーでオーディオも聞こえるのでバッテリーではないと思う」
状況説明を終えてロードサービスの業者の方も実際にキーを回しエンジンがかからないことを確認。
その後ボンネットを開けバッテリーチェッカーにてバッテリーのチェックをしている様子。
業者の方 「バッテリーの電圧がちょっと低い(10Vちょっと)ですね」
僕 「はぁ~、そうなんですか?」
業者の方 「バッテリーはいつごろ交換されましたか?」
僕 「3年以上は交換してないですね」
業者の方 「ん~、おそらくバッテリーの寿命ですね」
僕 「オーディオとかルームランプは大丈夫なのにですか?」
業者の方 「バッテリーで一番エネルギーを使うのがエンジンかける時なんです」
業者の方 「エンジンを始動させるだけの電圧が足りなくなってるんでしょう」
ということで、業者の方がジャンプスターター(携帯用バッテリー)をつないでエンジン始動してみると・・・。
「キュルキュル、ブオォォォォ~ン!!!」
無事にエンジンかかりました~!!!
セルモーターやエンジンの故障とかじゃなくて良かった。
これでなんとか家までは帰れます。
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バッテリー上がりであればしばらく走行(30分以上)していれば再び充電されてバッテリー復活するようですが、バッテリーの寿命であればエンジンを停止してしまうとエンジン始動できなくなるとのこと。
今、ロードサービスの業者の方がいるので業者の方の了解のもとエンジンを停止し、再びエンジン始動するかを試してみました。
するとエンジン再始動しました。
ってことでもう少しの期間はバッテリー交換しなくても大丈夫かと思ったんですが、業者の方曰く・・・。
「バッテリーが弱っているのは間違いないので、明日はエンジンかからない可能性も高い」とのこと。
時間は22時を過ぎカー用品店や整備工場も閉まっていて、今日のバッテリー交換はできないので翌日に様子見です。
翌日エンジンをかけてみたものの・・・。
セルが回らず昨日と同じ状態。
バッテリーの寿命ですね。
ロードサービスの業者の方とバッテリー上がりのことで少し雑談させてもらいました。
お役に立ちそうな話をまとめておきます。
目次
ロードサービスの出動件数で最も多いのはバッテリー上がり
会員数1900万人を超えるロードサービス大手のJAFによりますと、ロードサービスの救援依頼内容で最も多いのが過放電バッテリー(バッテリー上がり)だそうです。
バッテリー上がりでの出動が3割を超えている現状です。
次いで
タイヤのパンク・バースト 約15%
キー閉じ込み 約9%
落輪・落込 約8%
となっているようです。
ついうっかりライトのつけっ放し、ルームランプのつけっ放しなどでバッテリー上がりを起こしてしまう方多いようですね。
気温がグッと下がる時期(秋~冬)はバッテリー上がりしやすい
「ロードサービスの出動件数で最も多いのはバッテリー上がり」の項目でロードサービスの救援依頼で最も多いのがバッテリー上がりという内容を書きました。
特に気温が下がりはじめる11、12月と言うのはバッテリー上がりの出動がほとんどとロードサービスの業者の方が話していました。
バッテリーは内部で化学変化を起こして充電、放電をする仕組みです。
しかし気温が低い状態ですと化学反応が鈍ってしまい本来の性能を十分に発揮できないという特性があるそうです。
通常の気温25℃での新品バッテリー性能を100%とすると、気温0℃ではバッテリー性能は80%ほどに落ちてしまうといわれています。
新品バッテリーであっても気温の変化で性能低下してしまうため、バッテリーの使用年数が経っていればそれ以上の性能の低下が予想されます。
このため気温が冷え込む時期はバッテリー上がりが多くなるとのことです。
自動車のバッテリー充電の仕組み
日常で身近なバッテリーと言えばスマホのバッテリーですね。
充電したバッテリーから電力をもらってスマホを動作させてます。
そしてバッテリーの充電がなくなるとコンセントを差し電源を得て充電するというサイクルです。
自動車も同じようなサイクルでバッテリーに充電しています。
ではどのようにバッテリーに充電しているのか???といいますと・・・。
自動車にはオルタネータと呼ばれる発電機が装備されています。
オルタネータはエンジンが回転する力の一部を電力に変え、バッテリーに充電したり車に必要な電力を供給しています。
画像はMINI R50のオルタネータ(発電機)の場所です。
わかりにくいかもしれませんがエンジン左下辺りにあるシルバー色したものです。
↓こんな感じのもの(この画像はMINIのオルタネータではありません)
つまり自動車のバッテリーはエンジンをかけることで、オルタネータが発電しバッテリーに充電するというサイクルなのです。
とは言えアイドリング程度のエンジン回転数ではほとんど充電されることはありません。
また車は使用していない時でも電気系のコンピューターや時計、オーディオ、カーナビなどバックアップ電源を消費しています。
さらにバッテリー自体も自己放電しているため長期間車のエンジンをかけず放置している状態でもどんどんバッテリーは消費されていきます。
充電にはある程度の時間とエンジンの回転数が必要となります。
一般的には週に1回20~30分程度、時速50~60kmで走行することでバッテリー充電の維持がされるとされています。
バッテリー上がりとバッテリー寿命の違い
「バッテリー上がり」は
充電量 < 電力使用量
となっている状態で電力使用量が充電量を超えているため充電不足となっている状態。
電気容量が低下しバッテリーあがりとなっていること。
充電することで電気容量が増し再び電力供給ができます。
一方、「バッテリーの寿命」は
そもそもの電気容量が足りていない状態
充電、放電の繰り返しによって徐々に電気容量が低下していき本来の性能を発揮できなくなっている状態。
充電しても本来持っていた電気容量よりグッと容量が低下しているため電力を十分に蓄えられない。
簡単にいえばこのような違いがあります。
バッテリーが寿命で弱くなってきている前兆
バッテリーの寿命は使用環境やバッテリー性能にもよりますが、一般的には2~3年と言われています。
そしてバッテリーが弱ってくると下記に挙げるような前兆、症状が現れることがあります。
①バッテリーあがりの頻度が多くなる
②エンジンのかかりが悪くなる
③アクセルの踏み具合でヘッドライトの明るさにムラがでる
④パワーウィンドウで窓の上がり下がりが鈍くなる
⑤ウィンカーの点滅間隔が長くなる
⑥バッテリー液が減りやすい
今振り返れば僕のミニコロちゃんも
②エンジンのかかりが悪くなる
④パワーウィンドウの窓の上がり下がりが鈍くなる
は感じていました。
エンジンのかかり具合を擬音で表現すると以前は
「キュルキュル、ブォ~ン!!!」
でエンジン掛かっていたのが、末期は弱々しい音で
「キュルキュルキュル・・・、ブォ~ン!!!」
といった感じでした。
「ブォ~ン」とエンジンがかかるまでの時間の長さとセルが回る「キュルキュル」の音の勢い強さがポイントです!
パワーウィンドウも以前は
「サーーーッ」
と開け閉めできていたものが、末期は
「ウィ~~~~~~~~~~~~~~~ンッ」
といった感じでした。
個人の体感や以前の記憶ではあいまいなところが多いので、症状をわかりやすく判断するには
③アクセルの踏み具合でヘッドライトの明るさにムラがでる
で判断するのがいいかもしれません。
この判断をよりわかりやすくするため
・ヘッドライトを点ける
・ワイパーも動作させる
・ウインカーも点滅させる
・カーオーディオ、エアコンも動作させる
このようによより電力消費が激しい状況にしておきアクセルの踏み具合(エンジンの回転数の違い)でヘッドライトの明るさにムラが出るようならバッテリーが弱っている前兆かもしれません。
※この方法で判断できるのはハロゲンタイプのヘッドライト装着車に限ります。
HIDやLEDタイプのヘッドライトはハロゲンタイプに比べ消費電力が少ないため、バッテリーが劣化していてもヘッドライトの光度のムラはほとんどでることはありません。
と、ここまでバッテリー寿命の前兆についてお話してきたのですが、近年の車のバッテリーは性能が向上しているようで、ここにあげたような前兆が起こることなく突如寿命を迎えてしまうことも多いようです。
ネット調べていたところ「車のバッテリー9年持った!」との報告も見かけました。
このように使用環境によってもバッテリーの寿命は大きく変わってきますが、一般的にバッテリーの寿命は2~3年です。
使用期間2年を目安にバッテリー交換も意識しておいた方がいいようですね。
で、結局バッテリーの寿命はいつなの???
みなさん知りたいのは自分の自動車のバッテリーの寿命がいつくるのか?
ってことだと思いますが、これを正確に知るのはプロでも難しいとのこと。
具体的な数字として「あと何日」「何時間」「何km」などがわかれば一番いいのですが、そこまで知れるものはありません。
バッテリーの寿命を知るための判断点検項目として
・エンジン始動電圧の点検
・バッテリー液比重の点検
・バッテリー液量の点検
・バッテリー液の色の点検
・バッテリー端子の接続点検
・バッテリーの外観目視点検
・使用経過年数の確認
などなどがあるようです。
よれぞれの点検項目の説明は割愛しますが、これらの点検項目により総合的に判断して出てくる答えも結局は目安でしかありません。
最近はバッテリーチェッカーやテスターなどもありますが、こちらも判断の目安でしかありません。
点検、診断の結果交換必要と出ても、その後「1年バッテリー持った」という話もあれば、逆にまだ交換不要であっても「数日後にバッテリー交換することになった」という話もよくネット上でみかけました。
とくに近年のバッテリーは高性能なため今日の今までなんら問題がなかったのに、翌日バッテリーの寿命を迎えてしまうような「バッテリーの突然死」という現象も多く聞かれます。
また個人個人の自動車の使用環境によってもバッテリーの寿命は大きく変わってきます。
バッテリー寿命が短くなる使用環境
・短い走行距離とエンジンの始動回数が多い
・夜間の運転、渋滞の道路を走ることが多い
・月に数回、長期間車に乗らないことが多い
・バッテリー上がりを何度かしたことがある
・エンジンを切っての装備品の使用をしている
などなどいわゆるちょい乗りばかりやバッテリーに負担がかかる使用の仕方、長期間の放置状態が寿命を短くします。
バッテリー寿命が長くなる使用環境
この記事中にもお話しましたが自動車のバッテリーはエンジンの回転を利用してオルタネーターが発電しバッテリーに充電しています。
普段の車の乗り方を少し気に掛けるだけでもバッテリーの負担が大きく変わってきます。
・エンジンをかけていない状態での電力消費をしないこと
・週に1回20~30分程度、時速50~60kmで走行すること
・エンジン始動時にエアコンOFF、エンジン停止時の少し前にエアコンOFF
ここに挙げたのはバッテリーの負担を少なくすることと効率よく充電するための例です。
やはり定期的にエンジンをかけて走行してあげることが大事ですね。
どうしても長期間車を運転しないという場合はバッテリーのマイナス端子をはずすという方法があるのですが、時計やオーディオのバックアップ電源がなくなってしまうためデータが消えてしまうので注意が必要です。
また僕が乗っているMINIの場合、電源供給されなくなるとCVT変速プログラムが消去されてしまうのでオススメできません。
バッテリー寿命を知るまとめと
ギリギリまで乗るために(僕の個人的感想です)
①バッテリー使用経過年数
②エンジン始動時の音
③パワーウィンドウの開閉速度
この3点かな~と感じました。
①バッテリー使用経過年数
記事中に何度もお話しましたがバッテリーの寿命は2~3年。
この使用経過年数が一番判断に重要な目安かなって思います。
車検ごとのタイミングでバッテリー交換も意識していた方が無難です。
②エンジン始動時の音
セルが回りエンジンがかかるまでの間の音、勢い、強さこれはバッテリーの寿命を知るためには重要な体感だと思います。
以前よりなんとなくでもエンジンのかかりが悪いなって感じた時はバッテリー交換意識した方が良さそうです。
③パワーウィンドウの開閉速度
こちらも以前のような開閉速度でなくなんとなく鈍くなってきたなって思った時はバッテリーの寿命が近いと思っていいと思います。
寿命が近づいているバッテリーでは「開閉無理してるな~」「頑張れ~」って応援したくなるような状態です。
どうしてもギリギリまで使いたいって方
プロでも寿命が明確にはわからない自動車のバッテリー。
もちろん寿命を迎える前に交換するのが最善なんですが、ギリギリまで我慢したい、使い切りたいって考えもわかります。
僕も同じでした。
僕のような車のことは無知でまだバッテリー動作してるのに交換なんてってついつい思ってしまうタイプは突如車が動かなくなってから
「しまった、交換しておけば良かった!!!」
と後悔してしまいます。
とは言え「そろそろバッテリー交換時期ですね」という業者の言うことやまだ使えないことはないんでしょ?って思う方もいるかと思います。
そんな方は万が一に備え最低限下記のことは準備しておきましょう。
・ロードサービスの加入、自動車保険のロードサービスの確認
・バッテリーのブースターケーブルの常備
・ジャンプスターターの常備
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