アツオ君、中古ミニクーパーをオークションにて落札?
2016/02/22
ミニクーパーを25万円で買い損ない数週間が過ぎた頃。
アツオ君から1本の電話が入る。
「お前の赤のミニクーパー落札したぞ!!!」
いつもになく興奮し、イキった口調だった。
アツオ君の興奮とは裏腹に僕は冷静だった。大体からして年式も、装備も状態も全く聞かされておらず、わかっているのは赤のミニクーパーということだけ。そして相談もなくすでに落札してしまったということ。これはある意味恐怖だった。
僕はまず価格を聞くことにした。
僕「で、いくらなんですか?」
アツオ君「かわいい後輩のお前だから…、ん~~~。」
やたらもったいつけた後。
アツオ君「35万円でどぉだ?」
僕は正直、最初に購入できたかもしれないミニクーパーが25万円で、そのインパクトが大きかったので何とも言い難い価格であった。そして僕は
僕「年式は?、走行距離は?、装備は?、画像データはないんですか?…」
と質問をたたみかける。
アツオ君「まぁ~、見てみろて、お前にピッタリの最高の車見つけたったわ!!!」
と、やたら自信たっぷりの強気の発言を繰り返すのみ。
結局、赤のミニクーパーという少ない情報、楽しみよりも不安と恐怖でいっぱいなわけで…。
どこかアツオ君の商売スタイルにはジェットコースターのようなところがあり、グゥーッと良いイメージでもちあげられ伝えられてもとんでもなく突き落とされることがあるだけに怖すぎる。
ということで、期待感2割、不安と恐怖感が8割のなか、本日アツオ君とともにオークション会場に落札したミニクーパーを取りに行くことに。奇しくも今日はアツオ君の誕生日であったが、ミニクーパーを見るまではおめでとうの言葉を言ってやらんと決めていたのでずっと言わずにいた。
それに耐えきらなかったのはアツオ君だった。
アツオ君「お前何か言うこと忘れてないか?」
僕「すべてはミニクーパー見てからですわ」
オークション会場に電車で向かう道中もアツオ君は妙に自信のある表情。その表情が僕には憎たらしくもあり、また不安をよぎらせる。それでいながら電車を降りオークション会場までの徒歩での道のりはいつもより歩幅も大きく歩くスピードも速かった。待ちわびたミニクーパーとの対面に僕の心も緊張と期待に変わっていた。
オークション会場に訪れたのが初めての僕には新鮮だった。広大な敷地に車、車、車。これが日々オークションにかけられている車かと思うとなかなかスゴイもの。
※注 この画像はイメージで僕が実際にいったとこじゃないです。